【完全版】所得税の仕組みを元金融マンが徹底解説|知らないと損する税金の基礎知識 💰

税金

「給料から引かれている税金って何?」🤔
「確定申告って自分に関係ある?」💭
「もっと税金を安くできないの?」📊

こんにちは、元消費者金融審査担当のishitakuです。

10年間の審査業務で、多くの方の源泉徴収票を見てきました。
そこで気づいたのは、「所得税の仕組みを理解していない人があまりにも多い」ということ。

年収が同じでも、税金の知識があるかないかで、手取り額に年間数万円〜数十万円の差が出ることもあります。

今回は、FP3級の勉強でも必須となる「所得税」について、基礎から応用まで徹底解説します。

  1. 📖 所得税とは?まず知っておくべき基本
    1. 所得税の定義と役割
    2. 誰が所得税を払うの?働き方別に解説
    3. 💡 ここがポイント!所得税と法人税の違い
    4. なぜ所得税を払うのか?
  2. 📊 10種類の所得|あなたの収入はどれに該当?
    1. 1. 💼 給与所得(最も身近な所得)
    2. 2. 🏢 事業所得
    3. 3. 🏠 不動産所得
    4. 4. 💴 利子所得
    5. 5. 📈 配当所得
    6. 6. 🏃 退職所得
    7. 7. 🌲 山林所得
    8. 8. 🏘️ 譲渡所得
    9. 9. 🎰 一時所得
    10. 10. 🔄 雑所得
  3. 💡 所得控除|税金を安くする15の方法
    1. 基本的な所得控除
      1. 1. 📋 基礎控除(全員が使える)
      2. 2. 👫 配偶者控除
      3. 3. 👶 扶養控除
    2. 社会保険料関係
      1. 4. 🏥 社会保険料控除
      2. 5. 🏠 小規模企業共済等掛金控除
    3. 保険料控除
      1. 6. 🛡️ 生命保険料控除
      2. 7. 🏥 地震保険料控除
    4. その他の重要な控除
      1. 8. 💊 医療費控除
      2. 9. 🏠 住宅ローン控除(税額控除)
  4. 📈 所得税の税率|累進課税の仕組み
    1. 所得税率表(2025年)
    2. 計算例:年収500万円の会社員
  5. 🏢 年末調整と確定申告|どっちが必要?
    1. 年末調整とは?
    2. 確定申告が必要な人
    3. 確定申告をした方が得する人
  6. 💰 源泉徴収票の見方|給与明細との違い
    1. 源泉徴収票の重要項目
    2. チェックポイント
  7. 🎯 節税対策|合法的に税金を減らす方法
    1. すぐにできる節税対策
      1. 1. 📊 iDeCo(個人型確定拠出年金)
      2. 2. 🏥 ふるさと納税
      3. 3. 💊 医療費控除の活用
      4. 4. 🛡️ 生命保険の見直し
    2. 会社員の節税テクニック
  8. ⚠️ 注意点とよくある間違い
    1. よくある誤解
    2. 脱税と節税の違い
  9. 🔍 まとめ|所得税を理解して賢く生きる
  10. ❓ よくある質問
    1. Q. パートの103万円の壁って何?
    2. Q. 副業の収入も確定申告が必要?
    3. Q. 医療費控除はいくらから使える?
    4. Q. 確定申告の期限はいつ?
    5. Q. 子供のバイト代も扶養に影響する?

📖 所得税とは?まず知っておくべき基本

所得税の定義と役割

所得税をかんたんに言うと:
「個人が1年間で稼いだお金に対してかかる、国に納める税金」です。

もっと具体的に説明すると:

  • 💰 あなたが1月1日〜12月31日に稼いだお金が対象
  • 🏛️ 市町村ではなく、国に納める税金(国税)
  • 👤 会社ではなく、個人個人にかかる税金
  • 📈 稼ぎが多い人ほど税率が高くなる仕組み(累進課税)

誰が所得税を払うの?働き方別に解説

💼 会社員(法人企業に勤めている人)

  • 所得税を払います
  • 毎月の給料から天引き(源泉徴収)
  • 年末調整で精算
  • 例:トヨタ、セブンイレブンなどの社員

🏪 個人事業主・フリーランス

  • 所得税を払います
  • 自分で確定申告が必要
  • 売上から経費を引いた利益に課税
  • 例:個人商店、フリーライター、YouTuber

👔 法人の代表取締役(社長)

  • 所得税を払います
  • 会社から受け取る「役員報酬」は給与所得
  • 会社員と同じく源泉徴収される
  • 会社の利益には「法人税」が別途かかる

🏢 個人事業の従業員

  • 所得税を払います
  • 法人企業の従業員と同じ扱い
  • 給料から源泉徴収
  • 例:個人経営の飲食店スタッフ

👶 その他の人たち

  • 学生バイト:年収103万円超なら所得税あり
  • 年金受給者:一定額以上なら所得税あり
  • 専業主婦:収入がなければ所得税なし

💡 ここがポイント!所得税と法人税の違い

多くの人が混乱するのが「所得税」と「法人税」の違いです。

📊 かんたん比較表

項目 所得税 法人税
誰が払う? 個人 会社(法人)
何に対して? 個人の稼ぎ 会社の利益
社長の給料は? 所得税
会社の儲けは? 法人税

具体例:田中社長の税金

  • 田中さん個人の役員報酬100万円/月 → 所得税
  • 田中さんの会社の利益1,000万円/年 → 法人税

つまり、どんな働き方でも、個人として稼いだお金には所得税がかかると覚えておけばOKです!

なぜ所得税を払うのか?

所得税は「応能負担の原則」に基づいています。
つまり、「稼いだ人が、その能力に応じて社会を支える」という考え方です。

所得税の使い道:

  • 🏥 社会保障(医療・年金・介護)
  • 🏫 教育
  • 🚓 警察・消防
  • 🛣️ インフラ整備
  • 🛡️ 国防

📊 10種類の所得|あなたの収入はどれに該当?

所得税法では、所得を10種類に分類しています。それぞれ計算方法や税率が異なります。

1. 💼 給与所得(最も身近な所得)

該当するもの:

  • 会社員の給料・賞与
  • パート・アルバイト代
  • 役員報酬

計算方法:

給与所得 = 収入金額 - 給与所得控除額

給与所得控除額(2025年):

給与収入 控除額
162.5万円以下 55万円
162.5万円超 180万円以下 収入×40%-10万円
180万円超 360万円以下 収入×30%+8万円
360万円超 660万円以下 収入×20%+44万円
660万円超 850万円以下 収入×10%+110万円
850万円超 195万円(上限)

2. 🏢 事業所得

該当するもの:

  • 個人事業主の売上
  • フリーランスの報酬
  • 農業・漁業の収入

計算方法:

事業所得 = 総収入金額 - 必要経費

3. 🏠 不動産所得

該当するもの:

  • アパート・マンションの家賃収入
  • 駐車場の賃料
  • 地代

計算方法:

不動産所得 = 総収入金額 - 必要経費

4. 💴 利子所得

該当するもの:

  • 預金の利息
  • 国債・社債の利子

特徴:

  • 源泉分離課税(20.315%)
  • 確定申告不要

5. 📈 配当所得

該当するもの:

  • 株式の配当金
  • 投資信託の分配金

課税方法を選択可能:

  • 総合課税
  • 申告分離課税
  • 申告不要

6. 🏃 退職所得

該当するもの:

  • 退職金
  • 退職一時金

計算方法:

退職所得 = (収入金額 - 退職所得控除額) × 1/2

7. 🌲 山林所得

該当するもの:

  • 山林の伐採・譲渡による所得

8. 🏘️ 譲渡所得

該当するもの:

  • 土地・建物の売却益
  • 株式の売却益
  • ゴルフ会員権の売却益

9. 🎰 一時所得

該当するもの:

  • 懸賞の賞金
  • 生命保険の満期返戻金
  • 競馬の払戻金

計算方法:

一時所得 = 総収入金額 - 支出金額 - 特別控除(50万円)
※課税対象は、上記の1/2

10. 🔄 雑所得

該当するもの:

  • 年金
  • 原稿料・講演料(本業以外)
  • 仮想通貨の売却益
  • 副業収入

💡 所得控除|税金を安くする15の方法

所得控除とは、所得から差し引くことができる金額です。
控除が多いほど、税金は安くなります。

基本的な所得控除

1. 📋 基礎控除(全員が使える)

  • 控除額:48万円(合計所得2,400万円以下)
  • 2,400万円超から段階的に減少

2. 👫 配偶者控除

  • 控除額:最大38万円
  • 配偶者の所得要件あり

3. 👶 扶養控除

区分 控除額
一般扶養親族(16歳以上) 38万円
特定扶養親族(19〜22歳) 63万円
老人扶養親族(70歳以上) 48万円〜58万円

社会保険料関係

4. 🏥 社会保険料控除

  • 控除額:支払った全額
  • 健康保険料、厚生年金保険料など

5. 🏠 小規模企業共済等掛金控除

  • iDeCo(個人型確定拠出年金)
  • 小規模企業共済

保険料控除

6. 🛡️ 生命保険料控除

  • 控除額:最大12万円
  • 一般生命保険料、介護医療保険料、個人年金保険料

7. 🏥 地震保険料控除

  • 控除額:最大5万円

その他の重要な控除

8. 💊 医療費控除

控除額 = 支払った医療費 - 保険金等 - 10万円(または所得の5%)

9. 🏠 住宅ローン控除(税額控除)

  • 正式名称:住宅借入金等特別控除
  • 控除額:ローン残高の0.7%(最大13年間)

📈 所得税の税率|累進課税の仕組み

所得税率表(2025年)

課税所得金額 税率 控除額
195万円以下 5% 0円
195万円超 330万円以下 10% 97,500円
330万円超 695万円以下 20% 427,500円
695万円超 900万円以下 23% 636,000円
900万円超 1,800万円以下 33% 1,536,000円
1,800万円超 4,000万円以下 40% 2,796,000円
4,000万円超 45% 4,796,000円

計算例:年収500万円の会社員

【前提条件】
・独身
・給与収入:500万円
・社会保険料:75万円

【計算過程】
1. 給与所得控除:500万円×20%+44万円 = 144万円
2. 給与所得:500万円 - 144万円 = 356万円
3. 所得控除:基礎控除48万円 + 社会保険料控除75万円 = 123万円
4. 課税所得:356万円 - 123万円 = 233万円
5. 所得税額:233万円×10% - 97,500円 = 135,500円

年間の所得税額:約13.6万円

🏢 年末調整と確定申告|どっちが必要?

年末調整とは?

年末調整は、会社が従業員の1年間の所得税を精算する手続きです。

対象者:

  • 会社員
  • 公務員
  • パート・アルバイト(一定条件)

年末調整でできること:

  • ✅ 基礎控除
  • ✅ 配偶者控除
  • ✅ 扶養控除
  • ✅ 生命保険料控除
  • ✅ 地震保険料控除
  • ✅ 住宅ローン控除(2年目以降)

確定申告が必要な人

必須の人:

  1. 🏢 個人事業主・フリーランス
  2. 💰 給与収入が2,000万円超
  3. 🏠 不動産所得がある
  4. 💼 副業所得が20万円超
  5. 🏥 医療費控除を受ける
  6. 🏠 住宅ローン控除(初年度)
  7. 📈 株式の譲渡益がある(特定口座源泉なし)

確定申告をした方が得する人

還付を受けられる可能性:

  • 💊 医療費が10万円を超えた
  • 💝 ふるさと納税を6自治体以上した
  • 🎓 特定支出控除の対象がある
  • 📉 年の途中で退職して再就職していない

💰 源泉徴収票の見方|給与明細との違い

源泉徴収票の重要項目

  1. 支払金額
    1年間の給与・賞与の総額(額面)
  2. 給与所得控除後の金額
    支払金額から給与所得控除を引いた額
  3. 所得控除の額の合計額
    各種所得控除の合計
  4. 源泉徴収税額
    1年間で徴収された所得税の総額

チェックポイント

💡 元審査担当のアドバイス:
源泉徴収票は、ローン審査でも最重要書類です。
以下を確認しましょう:

  • 控除の記載漏れはないか
  • 扶養人数は正しいか
  • 住所・氏名に誤りはないか

🎯 節税対策|合法的に税金を減らす方法

すぐにできる節税対策

1. 📊 iDeCo(個人型確定拠出年金)

  • 節税効果:掛金全額が所得控除
  • 年収500万円で月2万円拠出→年間約7.2万円の節税

2. 🏥 ふるさと納税

  • 実質負担:2,000円
  • 寄付金控除で税金が還付・控除

3. 💊 医療費控除の活用

  • 家族分もまとめて申告可能
  • 交通費も対象
  • セルフメディケーション税制も選択可

4. 🛡️ 生命保険の見直し

  • 新制度で最大12万円控除
  • 保険の種類で控除枠が異なる

会社員の節税テクニック

特定支出控除:

  • 資格取得費用
  • 研修費用
  • 図書費
  • 衣服費(スーツ代など)

※給与所得控除額の1/2を超える部分

⚠️ 注意点とよくある間違い

よくある誤解

「103万円の壁」は所得税だけの話ではない

  • 住民税は100万円から
  • 社会保険は106万円または130万円

「副業20万円以下は申告不要」は所得税のみ

  • 住民税は申告必要
  • 医療費控除を受ける場合は申告必要

「年収が上がると手取りが減る」は基本的にない

  • 累進課税は超過分のみに適用
  • 社会保険の壁を除けば逆転現象なし

脱税と節税の違い

節税(合法):

  • ✅ 控除の活用
  • ✅ 所得の分散
  • ✅ 制度の適切な利用

脱税(違法):

  • ❌ 収入の隠蔽
  • ❌ 架空経費の計上
  • ❌ 虚偽の申告

🔍 まとめ|所得税を理解して賢く生きる

所得税の知識は、すべての働く人にとって必須です。

押さえておくべきポイント:

  1. 📊 自分の所得の種類を把握する
  2. 💡 使える控除を漏れなく活用する
  3. 📈 税率の仕組みを理解する
  4. 🏢 年末調整と確定申告の違いを知る
  5. 💰 合法的な節税方法を実践する

💬 元審査担当からのメッセージ:

10年間の審査業務で、税金の知識不足で損をしている人を数多く見てきました。

「難しそう」と避けていると、年間数万円〜数十万円の差が生まれます。
この記事で基礎を理解したら、ぜひ自分の源泉徴収票を見直してみてください。

FP3級の勉強でも、所得税は最重要分野の一つ。
この知識は、一生あなたの財産になります。

一緒に、賢い納税者になりましょう!🎯



❓ よくある質問

Q. パートの103万円の壁って何?

A. 年収103万円以下なら所得税がかかりません。給与所得控除55万円+基礎控除48万円=103万円が非課税ラインです。

Q. 副業の収入も確定申告が必要?

A. 副業の所得が20万円を超える場合は確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は必要です。

Q. 医療費控除はいくらから使える?

A. 原則として10万円を超えた分が控除対象です。ただし、所得が200万円未満の場合は所得の5%を超えた分から使えます。

Q. 確定申告の期限はいつ?

A. 原則として翌年の2月16日から3月15日までです。還付申告の場合は1月1日から5年間可能です。

Q. 子供のバイト代も扶養に影響する?

A. はい。子供の給与収入が103万円を超えると扶養控除の対象外となります。

筆者プロフィール:
ishitaku0909
元消費者金融審査担当(10年)
現在:金融ライター/FP3級保有
「実務経験×資格知識」で本当に役立つ金融情報を発信中

コメント

タイトルとURLをコピーしました